このところ20代前半の世代の離職率が高まる傾向にあります。20代前半の若者の社会経験の乏しさにつけ込んで、
安い労働力を確保しようとする、いわゆるブラック企業と呼ばれる会社も後を絶たず、社会問題化しています。
「石の上にも3年」。
冷えた石の上であっても3年座り続ければ徐々にあたたまってくるという意味で、
辛い状況であっても辛抱強く取組を継続すれば、必ず成功するという考え方のたとえです。
もちろん一理あるのですが、さまざまな生き方、ライフスタイルの多様性が叫ばれる世の中にあって、
続けても意味がない仕事、精神や身を擦り減らすような職場に身をおくことを正当化するべきではありません。
そもそも20代前半の若者の場合、他の会社を知らないため、「社会とはこんなものか」と、盲目的に我慢してしまう傾向にあります。
よく考えてみてください。
私たちは、何のために生きているのでしょうか。
仕事をするために生きているのでしょうか。
居心地の悪い場所でひたすら我慢するために生きているのでしょうか。
そうではないはずです。
生きるための手段が仕事です。
仕事に高いモチベーションを求める人もいますが、より良い社会にとって意味のある仕事、スキルが身に着き成長できる仕事でなければ意味がありません。
以下では、こんなときは我慢しない方がいい、会社を辞めることや転職という選択肢も考えてほしいという事例をいくつかご紹介していきます。
1つでも該当する方は、要注意です。
チェックしてみてください。
目次
- 1 チェックポイント01:日曜の夜になると体調が崩れる、眠れない
- 2 チェックポイント02:将来使えるスキルを得られるチャンスが皆無
- 3 チェックポイント03:名目上の給与体系と実態が異なる会社
- 4 チェックポイント04:契約社員を正社員と呼ぶ会社
- 5 チェックポイント05:管理職が夢や希望、気合いなどの 情緒的な言葉で鼓舞する会社
- 6 チェックポイント06:若手先輩社員の情緒が不安定な会社
- 7 チェックポイント07:決算・業績情報を社員に公開しない会社
- 8 チェックポイント08:事業モデルの全容が見えない会社
- 9 世の中には多くの会社がある:転職というオプション
- 10 第二新卒の方におススメの転職サイトは、 マイナビジョブ20’sです。
- 11 まとめ
チェックポイント01:日曜の夜になると体調が崩れる、眠れない
日曜の夜になると、翌日から始まる会社生活に対する拒否反応から、体調を崩すケースがあります。
一度や二度であれば偶然かもしれませんが、毎週体調を崩すようであれば、精神的なストレスから来る体調不良と考えるべきです。
加えて、日曜の夜、寝付けないというケースもあります。
これらの症状が出る場合、職場のストレスによって健康を害していることについて、まずは自覚しましょう。
その上で、自分はどうしたいのかを冷静に考える必要があります。
我慢して会社勤務を継続するのか、何かアクションを起こして変化を起こすのか。。。
このケースで判断が難しい要因は、一概に会社・仕事から逃げ出すべきだとは言い切れないことです。
例えば、入社間もない時期で、自分にできる業務が少なく肩身が狭い思いをすることは、誰にでもどこにでもある話です。
何か新しい環境に身を置いたとき、環境適応に多かれ少なかれ時間を要するのは、全ての人に共通です。
また、先輩社員の指導が厳しいと感じられるとき、もしかするとそれはあなたに対する期待の裏返しかもしれません。
期待をしているからこそ、不足を指摘してくれている場合も少なくありません。
これらのケースにおいて、その環境からむやみに逃げ出すことは得策ではありません。
仮に転職するなど、環境を変えたとしても、高い確率で同じことが繰り返されるだけだからです。
ある意味、これらのケースは自分自身に原因があるパターンと言えます。
一方、会社側に原因があるパターンもあります。
例えば、パワハラやセクハラなどの被害に遭っているケースです。
このケースにおいては、放っておいても状況が改善する可能性は低いため、
能動的なアクションを起こす必要があると思われます。
信頼できる同僚に相談をする、会社の内部通報制度を利用するなど、
声を上げる勇気を出す必要があるでしょう。
それでも改善の糸口が見えない場合、退職・転職も選択肢です。
チェックポイント02:将来使えるスキルを得られるチャンスが皆無
将来使えそうなスキルが得られる仕事が全くないと感じる場合です。
仕事をする目的の一つは、将来にわたって仕事をして対価を得るために必要なスキルを得ることです。
世の中の変化のスピードは、年々早くなっています。
勤務先の会社が突然破産してしまうかもしれません。
今ある仕事は、来年からもう要らないと言われる仕事かもしれません。
それでも私たちは生きていかなければなりません。
そのとき支えになるのが、それまで蓄積してきたスキルや経験です。
全ての仕事に共通して言えることは、真摯に仕事に向き合いさえすれば、何かしらのスキルや経験が得られます。
人間には学習能力があるからです。
しかしながら、それらのスキルが必ず将来にわたって社会から必要とされるスキル・経験であるかどうかは、疑ってみる必要があります。
今必要とされているスキルは、10年後にはロボットが、100倍のスピードと100倍のクオリティで、さらに24時間稼働で片づけてしまう類の仕事かもしれません。
今、丸一日かけてやっている仕事は、20年後にはAIが1秒で片づけてしまう仕事かもしれません。
そもそも社会構造や人の価値観が変わって、その産業自体が無くなるかもしれません。
こうした可能性について考え始めるとキリがありませんが、自分のスキルや経験がもう要らないと言われてしまうリスクは客観的に認識しておくべきです。
その上で、将来使えそうなスキルを選び得ようとする努力を続けていきましょう。
もし勤務先の会社の業務の延長で得られる知見・スキルが、将来的に活きてくるイメージが全く湧かない場合は、
積極的に部署異動や転職、別の働き方を考えてみるべきです。
次に、俗に言うブラック企業の可能性が疑われるケースについて、代表的なポイントをご紹介していきます。
チェックポイント03:名目上の給与体系と実態が異なる会社
給与体系の名目と実態に乖離があるケースです。
募集要項記載の基本給・ボーナスがもらえない、いつまで経っても研修期間が終わらない。。。
会社側にも言い分があるかもしれませんが、その理由を聞いてもなお納得のいかない場合は、
一度冷静にその勤務先で働き続けることが本当に良いことなのか、信頼できない会社に属する人生で良いのか、振り返ってみるいい機会かもしれません。
チェックポイント04:契約社員を正社員と呼ぶ会社
契約社員や派遣社員を「正社員」と呼ぶ社内習慣が蔓延しているケースです。
いわゆる正社員は、将来の雇用が比較的保証されており、また給与面を含めた福利厚生のレベルも比較的高水準です。
正社員と比較して、待遇面で劣る契約社員や派遣社員をわざわざ「正社員」と呼称するのは、もしかしたら社員軽視の姿勢の表れかもしれません。
機会があれば、会社の姿勢を確認するため、「正社員の定義はどのように置いているか」と質問を投げてみるといいかもしれません。
チェックポイント05:管理職が夢や希望、気合いなどの
情緒的な言葉で鼓舞する会社
管理職がやたらと夢や希望、気合い、情熱という情緒的・感情的な言葉を連呼して、自社の存在の正当性や重要性を説く場合も要注意です。
従業員をある種の洗脳によってコントロールする姿勢の表れかもしれないからです。
チェックポイント06:若手先輩社員の情緒が不安定な会社
若手の先輩社員の様子を観察してみてください。
喜怒哀楽が激しかったり、上述の情緒的な言葉ばかりを発していたりするケースは要注意です。
会社と社員の関係が、公平・対等なものか、
抑圧や洗脳によって維持されているものか、という視点も有効です。
チェックポイント07:決算・業績情報を社員に公開しない会社
決算や業績に関する情報を社員に公開していなかったり、その話題自体がタブーになっていたりするケースです。
会社勤めは、ある意味で長い航海のようなものです。
会社を船に例えて考えてみてください。
乗っている船の進路やスピードがどうなっているか、エンジン・計器類が壊れていないか、船の進路に身を委ねている乗組員として気になるのは当然のことです。
ましてや船の進捗状況によって、自身の給料や会社の行く末が変わり、人生に多大な影響を及ぼすわけですから、まさしく死活問題です。
チェックポイント08:事業モデルの全容が見えない会社
事業モデルの全容が見えないケースです。
入社後、何カ月経過しても、自社がどのようなビジネスモデルによって利益を上げているのか、誰が顧客でどのような価値を提供して喜んでもらえているのか、全容が見えてこないケースは要注意です。
例えば、反社会的な組織とつながっていたり、詐欺まがいのビジネスであったりする場合には、会社は意図的に事業モデルの全容を従業員に見せないケースがあります。
全てを知ってしまうと従業員のモチベーション低下がもたらされ離職率が高まり、通報される危険があるからです。
世の中には多くの会社がある:転職というオプション
若い世代、特に入社後間もない20代前半の方にとって、勤務先の会社が唯一内情を知っている会社である場合が多く、比較対象を持っていません。
ぜひ、世の中には実に多くの会社と仕事が存在していること、会社との相性が悪いのであれば他の選択肢が無数に存在することを覚えておいてください。
現状の会社に満足していなくても、「そんなに簡単に決断できない」、「会社に不満もあるが、好きなところもある」という方は、ぜひ転職サイトへの登録(無料)をおススメします。
実際に転職活動を開始するかどうかはさておき、無料で転職サイトに登録しておくだけで、多くの情報が手に入りますし、
何よりいざとなったら自分には転職という選択肢が残されているという意識を持つことで、厳しい現状に対して少し余裕を持って対処できる心の余裕が生まれます。
第二新卒の方におススメの転職サイトは、
マイナビジョブ20’sです。

https://mynavi-job20s.jp/
マイナビジョブ20’sは、株式会社マイナビが運営する唯一の20代専門サービスです。
無料登録をするだけで求人検索が手軽にできますので、一度サイトをのぞいてみてはいかがでしょうか。
また、キャリアカウンセリング、内定後の入社交渉の代行まで、転職活動の「始めから終わり」まで徹底サポートしてくれるサービススタンスが、多くの20代転職希望者の好評を得ています。
まとめ
以上、こんなときは我慢しない方がいい、会社を辞めることや転職という選択肢も考えてほしいという事例をいくつかみてきましたが、いかがだったでしょうか。
もし一つでも当てはまるチェックポイントがある方は、注意が必要です。
石の上に3年いても、得られるものと得られないものがあります。
特に、20代前半の方は第二新卒という肩書きをつけてもらえる間に別の選択肢を検討してみると、違った人生設計が見えてくるかもしれません。
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